いい写真って何でしょうか?
- 故島永幸
- 5月7日
- 読了時間: 2分
「写真は語る。だから私たちは学び続ける。」
「いい写真」とは、何でしょうか?
構図? ライティング? 写真の階調?
私が大切にしているのは、**「その写真が、何を語っているか?」**という視点です。
見る人に語りかけたり、時には問いかけたりする──そんな力を持った写真こそ、人の心を動かすと信じています。
もちろん、技術はとても大切です。技術があってはじめて、観念や想いを形にできます。
けれど、技術を「どう使うか」──その部分への意識が、置き去りになってはいないでしょうか?
私は、ストーリーテリング──物語を紡ぐ視点を大切にして撮影しています。
写真は、ただの記録ではありません。一枚の中に、時間の流れや感情、空気、音さえも感じさせることができる。
そこに物語が宿るとき、写真は語り始め、人の記憶に残り続けます。
フォトグラファーにとって本当に大切な学びとは、**「写真にどう物語を語らせるか」**という問いではないでしょうか。
歴史や文化、社会や心理学、そして「人間そのもの」を学び続けることで、写真は「上手い」から「伝わる」へと進化していきます。

私の撮影における哲学は、**「この一枚が、誰かの記憶になること」**を願いながらシャッターを切ることです。
そう考えると、自然と一枚一枚が丁寧になります。そして自分に問いかけるのです。「この写真は、未来の誰かに、何かを伝えることができているだろうか?」
フォトグラファーの皆さん。どうか、技術だけでなく**「語る力=見る力」**を育ててください。
そのためには、学びを止めず、自分自身の視点を深めていくことが大切です。
あなたの写真が、誰かにとっての“物語の入口”となりますように。
さて、その「学び」の場を、このたび米子で開くことになりました。 (米子セミナーの詳細はこちら)
準備をしてくださったのは、友人の干村さん。
このセミナーでは、ウエディング・カップルを使いながら、**ストーリーテリングをどう作るか?**というテーマで、ポージング、表情、ライティング──すべてをコントロールしながら、「写真に物語を込める工程」をお見せします。
また、成人式のモデルさんを使った撮影もご覧いただけます。
これまでの撮影経験とは異なる視点を持ち帰っていただける内容です。ぜひこの機会に、「語る写真」を一緒に学びましょう。
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