それは、写真なのか絵なのか?
- 故島永幸
- 5月8日
- 読了時間: 3分
私の写真を見た多くの人がおっしゃるのが「これ写真ですか?」
まるで絵のようだという感想を持たれます。
でも、海外コンペでの実績を知っているので、否定も出来ないし、なんとコメントしていいのか困っておられるのです。

なぜ絵画の様な仕上がりにするのか?
どうして、海外ではそれが評価されるのか?
今日は、それについて書いてみます。
そもそも、海外では写真をアートの1つとして認識しています。
対して日本は、記録として考えている様に思います。
だから目で見たものに近いのが写真という認識になっているのではないでしょうか?
では海外ではなぜ、まるで絵画の様なものが評価されるのか?
そもそも写真は絵を描く道具として研究された歴史があるのです。
英語では絵画も写真も "picture" ですよね。
photographはギリシャ語で "光画” を意味します。
つまり、カメラを使って絵を描いているという認識なのかも知れません。

だから、ハイライトからシャドーまでしっかりとディティールが表現できていないと評価されないわけです。写真はその技術の問題上、白飛びや黒潰れが起きてしまいます。それを起こさないための撮影や、レタッチが必要となります。
先日京都で、SAMURAI FOTOの展覧会を拝見させて頂きました。
海外の美術館で展覧会をされたり、収蔵されたりしているだけあり、プリントが非常にすばらしい出来栄えでした。
当然、ハイライトからシャドーまで、しっかりとディティールが表現されていました。
つまり絵画的=アートという認識の結果そうなったと言う訳です。
そう言えば、アンセル・アダムスのプリントも同様に、素晴らしい階調ですよね。
とても銀塩写真とは思えないダイナミックレンジです。

まあ、日本の写真は別にそうで無くてもいいじゃ無いか!?日本は日本でいい。という意見もあるかも知れません。
もちろん私も別に構わないと思います。
ただ、日本以外では評価されにくいと言うことは知っておかないといけません。
同じ作品として作るなら、マーケットは大きいほど売りやすくなるので、世界標準にしておいて損はないと思います。
私のスタジオにお越しくださるお客様も、まるで絵画の様な仕上がりになったご自身や家族を観て感動してくださっています。写真の生々しさは時に照れくささや、恥ずかしさを感じてしまう事もあります。ところが、絵画的表現は、その”生々しさ”をうまく消してくれるのですね。
大切な家族との思い出を、アートとして残しませんか?世界的フォトグラファーの故島が撮らせていただきます!
撮影は、1日限定3組までの特別なものです。
と言うと「きっと高いに違いない!」と思われて、風評被害にあっているのですが。w
価格のページをご覧頂くと解りますが、他店とそう変わりません。
言うなら、ハイブランドがユニクロよりちょい高いくらいで買える?みたいな感じです。
お気軽に、お問い合わせください〜。
Comments