コンペ応募は気を付けて!
- 故島永幸
- 5月19日
- 読了時間: 3分
AsiaWPAの審査を毎日しています。
審査員はどのコンペも基本ボランティアの無報酬です。
ここ重要なことなので、念を押しておきます”ボランティア”😆
と言うのも、応募して落選したときに逆恨みに遭ったり、コメントが少ないとか文句を言う方がいるとか、居ないとかw
さて、そんな目に合いながらもジャッジをする理由は、選ばれたからです。
尊敬するフォトグラファー達に選んでもらったからです。
私の残した実績と努力が、世界のトップフォトグラファーに認められたからです。
こんな光栄な事はありません。
断る理由なんて有るはずがありません。
そして、私を育ててくれたコンペ、そして写真業界へ恩返しをするのは当然ですから。
でも実は、AsiaWPAのジャッジは一度、お断りしました。
だって、まだMasterを取れていなかったから、「来年かならず、Masterを貰える成績残すから1年待ってほしい」とお願いしました。
ちょっと前置き長くなってすみません。
今日の本題、「コンペ応募に気を付けて」ですが、審査していてホントもったいないと思うのが、同じ被写体で同じ衣装、さらに同じロケ場所で、見た目ほとんど同じ作品を複数応募している方が、必ずいらっしゃるのです。
私たち審査員やコンペが求めているのは新しい表現です。
つまり、見た目同じものは1つ見ると2つ目は、もうすでに新鮮さが失われているのです。
ゆえに、高い点数は付きません。
同様に、過去に高評価された作品を模倣することも同様です。
オリジナリティーがない作品にインパクトは生まれません。
アマチュア・カメラマンの応募するコンテストの審査をしていると、前年の作品そっくりなものが翌年応募されることが、よくあります。
でも、考えてください。前年一位を取った作品と、そっくりな作品が2年連続一位を取ったら、応募者の皆さん納得なさいますか?
しませんよんね?たとえ、今度の作品が前年度のものより綺麗であったとしても。
ご理解いただけたでしょうか?
似た作品を複数応募する方の、お気持ちは理解します。どっちにしようか迷って、両方応募という気持ちですよね。
でも、そこはご自分で「これが一番!」と選ばないといけません。それが成長に繋がるのです。
コンペに応募し、名声を得ることは大事かも知れませんが、一番重要な事はフォトグラファーとして、人間として成長する事です。(人間として成長していないお前が言うな!?(^^ゞ)

そうそう、私が作った作品に名画をマネたものが有りますね。これは「オマージュ」です。
英語ならトリビュート。つまりは作者への尊敬の念を示す好意です。日本では「本歌取り」あるいは「見立て」というものです。
作者が語ろうとしたことや表現したかった事を、継承しさらに強く今の時代に伝えるための行為です。
ここ、勘違いなさらぬようにお願いします。(^^)
さて、私が表現した作品をいろんな人がマネ(あえて模倣と言いません)てくれています。そんな作品を見て私がどう感じているかというと。
「ヨッシャー!」です。
だって、オリジナルは私なんですから、もっとマネして〜ですよ。
でも私が今日書いたことを、思い出してください。
私の過去作をマネしても、高い評価とはならないのでご注意を😆
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