top of page

フォトグラファーになると言うこと

昨今、プロと呼ばれるフォトグラファーは増える一方です。

写真がデジタルとなって、久しいですがなぜ今、これほどフォトグラファーを仕事とする人が増えているのか?

そんな事をちょっと考えてみたいと思います。



多くの人は、自己実現の可能性にかけたのではないでしょうか?

自分が撮った写真を、喜んで貰えたことが自分の喜びとなって、それを自分の仕事にしたいと思う。そう思うのは当然のことだと思います。かつての私もそうでした。


ただ、ここで間違ってはいけないのは、アマチュア時代に無料か、あるいはそれに近いタダ同然の金額で撮影して「私の写真で喜んでくれた!」と勘違いしてしまうことです。いざ、プロとしてスタートした際に、当たり前の金額に設定した途端、撮影が来なくなってしまいます。


もし、本当にプロとしてやっていきたいので有れば、アマチュア時代にプロと同じ値段で勝負して仕事を取ることができるか、試してみることをオススメします。 だって、プロになったらプロを相手にしなくてはならないのですから。そして忘れてならないのは、軽率な行動が価格破壊を招き、自らの首を絞めることに成りかねないのです。



次に知っておかなければ無ければならないのは、自分がいいと思って撮った写真を、お客様も気に入ってもらえるかどうか?と言う問題です。時にお客様は「こんな写真を撮って下さい」とインスタの写真を見せることが有ります。つまり、お客様には自分の欲しい写真さえ手に入れば、カメラマンは誰でもいいと言う事です。私はこんな経験はほとんどありませんが、多くのカメラマンは経験することです。



これは精神的にとても堪えます。表現者である自分が、他人から「こうしろ」と指示されるわけですから。でも、お客様に気に入ってもらい、次の仕事をもらうためには、要望を受け入れざるを得ないのが現実です。自分が撮りたいとも思わない写真を要求され、それに従うしかない。果たしてそれは、本当にあなたが望んだことでしょうか。自分が撮った写真を喜んでもらえることが、自分の喜びになる。そう思ってフォトグラファーになったはずです。



しかし、気が付くと消費されるだけのコピーの様な写真を生産している・・・

こうなると、何の為にフォトグラファーになったのか、その意義さえ失われています。

写真が好きで始めたフォトグラファーなのに、写真が嫌いになってしまっている人もいるくらいです。


要は、続けていけるだけの収入と、自分が撮りたい写真を撮っていく、そのバランスだと思います。 安易に、プロとしてスタートを切る前に、そういった事を参考にして貰えたらいいと思います。 ちなみに、私は自分がプロになると決めたときに、プロとはどういうモノか?と自分なりにハードルを設け、学びました。そして、独立後すぐにラボの担当の方から「デジタル写真」という内容のセミナーを依頼され、30名くらいの写真館の先生方を前に話させて頂きました。すると多くの参加された方の言葉が「そこまで、できない」というものでした。

なんと、自分の作ったハードルが高すぎていたー!www

この写真は、美容師先生とコラボした後の記念写真。レスターも居る〜
この写真は、美容師先生とコラボした後の記念写真。レスターも居る〜





コメント


bottom of page