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プリントか?モニターか?

今日も、SNSに出てきましたネタですみません。(^^ゞ

「デジタルカメラ登場から四半世紀、まだ紙にプリントして展覧会する意味は?50インチの5Kモニターでいいじゃん」

というもの。

当然のことながら、プリント肯定派の総攻撃に遭っていました。w


主張はわからなくもありません。

でも、現実的に展覧会で必要な数のモニターを揃えるとなると、大変な設備投資が必要です。

また、それだけの電源確保や電気料金も考えないといけなくなります。

どうやら、スレ主の案は難しそうです。w


私は誰もが知るプリント主義者です。w

だって、感じるものが全く異なるのですもの。

スレ主も本物と言えるプリントを見て知っていれば、価値観は変わったかも知れませんね。

実際に、モニターで目視出来ないシャドウのディティールなどが、プリントでは表現されているのです。


私がグローバルアンバサダーを務めていますEIZOは、言わずと知れたモニターメーカーです。でも、EIZO Coloredge が目指すものは紙に置き換わることでは無く、紙に出力されたもののデータを最大限、正しく表示することにあります。だから、カラーマネージメントやプリントのセミナーをしている訳です。


もし美術館へ行き、名画がすべてモニターでしか見られないとしたら、美術館に足を運ぶでしょうか?本物はどんなに小さな絵であろうとも、それを描いた作者を、そこに感じることができます。ゴッホの小さな作品ですが、薔薇を国立西洋美術館で見た時の感動は、何とも言えないものでした。作者の気配を感じたのです。これが1番大きな違いでは無いでしょうか?


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私が本物は1枚も無い大塚国際美術館に行くのは、感動を覚えるためではなく、絵画を学ぶためです。とは言っても原寸大で、ものによっては額縁だけで2000万円もの作品も存在しますし、筆跡さえも再現された立体感は、十分感動できます。そしてススティーナ礼拝堂を始めとする空間展示はその圧倒的スケールも感動させてくれる要素です。まあ、ここは例外としていいと思います。(^^ゞ



そんなわけで、モニターとオリジナル・プリントとの差のお話しでした。w


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