プリントの持つ力
- 故島永幸
- 6月17日
- 読了時間: 3分
PHOTONEXTの熱気冷めやらぬまま、夕方には東京へ移動です。
翌日には、EIZOの東京事務所でプリントのセミナーなので。
類は友を呼ぶと言いますが、某カメラメーカーの開発者の方が、私に会いたいという話を友人が持ち込んでくれました。その友人の車で都内へ移動、夜は3人で食事をしながら写真談義に花を咲かせ、気が付けば0時が来ていました。
さて、プリント・セミナーはと申しますと、事前のオンラインによるカラーマネージメントやプリンターの設定を、説明させて頂いておりましたが、それらを簡単におさらい。ところが、ここで質問の嵐!結局午前の時間を、ほぼ使い切ってしまいました。w

私はセミナーの時にはいつも必ず言う事があります。「質問は恥ずかしいなどと思わずにどんどん、やってください。ここは恥をかくための場所でなんです。お客様の前で恥をかかぬよう、いま恥をかいて帰ってください。」
質問は、解ったつもりの人にも理解させてあげられる効果も期待できますが、私は自分が知りたい事は遠慮無く、どんなセミナーであっても質問しています。日本人は手を上げない人がほとんどなので、いつも私だけが質問している様な気がしますw
早めの昼食をすませ、午後は12:30からスタートです。
Lightroomで現像するとき、プリントをシミュレートするソフト校正、現像メニューの単独モード、調整したスライダーを一発でクリアする方法、以外と知らない操作方は喜ばれるネタです。w
まずは、私の撮ったニューボーンを現像して、肌のレタッチを見て頂き、ILFORDのファインアート紙にプリントをして、みなさんに見て頂きました。誰もがまるで初恋の相手に再会した時の様な顔で見入っています。相当な衝撃を受けた様子。モニターに映るデータとプリントされた作品では、これほどまでに反応が違うのです。
モノクロ作品はAwagami の手漉き紙「びざん」にしました。手漉きならではの、テクスチャーや耳が視覚的にもインパクトを持つ紙です。するとここでも、先ほど同様の反応を得ました。

プリントは手に取ることの出来る、現存する作品です。
フォトグラファーがもっとプリントすれば、後退する日本の写真文化も変わっていく可能性を感じます。でも、だから高級モニターが不要とはなりません。良いプリントを得るには、正しい色やコントラストを表現出来るモニター無しでは、出来ませんので。(^^)
今回もセミナーにご協力戴いた、キヤノン、ILLFORD、Awagami そして、EIZO各社には本当に感謝申し上げます。
ん〜やっぱり各社協力のもと、全国行脚やりたい〜w
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