写真は料理と同じ? 〜PHOTONEXT2025セミナーから〜
- 故島永幸
- 6月18日
- 読了時間: 2分
PHOTONEXT2025でのセミナーでは、「写真を料理に例えると?」という内容もお話ししました。
撮影は【収穫】
現像は【調理】
レタッチは【味付け】
プリント(額装やアルバム)は【盛り付け】
…というふうに。
さらに、おいしく料理をいただくためには、雰囲気を演出する照明や音楽も必要ですよね。写真もそれと同じです。
こんなふうに話すと、「運動会で何千カットも撮ってるのに、そんな事やってられないよ!」と、ツッコミを受けそうですね(笑)。
もちろん、すべての写真に当てはまるわけではありません。あくまで作品として向き合うときの話ですので、どうかご容赦ください(^^ゞ

いま、日本の若手フォトグラファーたちは、視野を海外に広げ始め、国際コンペに挑戦する人が増えています。中には、上位入賞する人も出て来ています。ですが、実際に現地へ足を運ぶ人は、まだごくわずか。
現地で本物のプリントを見る。ジャッジやマスターと直接話し、自分の作品について意見をもらう。
そうしたリアルな体験を通じてこそ、コンペ応募だけでは見えないものが見えてきます。だからこそ、一度でいい、現地に行ってほしいと強く願います。すると、写真は料理ということを理解できると思います。
アートの世界は、いまも西洋が主流です。故に西洋美術の系譜を理解し、それをおさえておかなければ評価は得られません。そして、そこで認められなければ、「日本ではこうだから」と言っても、聞く耳は持ってくれません。
守りに入らず、攻めに出てほしい。外に出て、世界と勝負してほしい。それが、日本の写真文化を広げることにつながると、私は信じています。
…などと、語っている私ですが、いまだまともに英語で挨拶すらできません(^^ゞ
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