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少年の心再び

男の子は不思議なもので、教えなくても乗り物に興味を持つ。

少年故島も例外では無かったが、それは10歳の時訪れる。

マンガ「サーキットの狼」が発端となるスーパーカーブーム。

少年故島はお年玉で電動ラジコンカーを買う。


TAMIYAのポルシェ934ターボは当時9,800円だったと記憶する。送受信機はエンジンカーを持っていた6つ上の兄からプレゼントされる。

ボディーはプラモデルとほぼ同じ、スプレーでグリーンメタリックに塗って、デカール(シール)を貼ってキットのとおりに。


模型屋主宰で初めて開かれた大会は町民体育館にビニールテープで作られた富士スピードウェイ。資金力で勝る大人達はハイパワーな車を持ち込む。対する少年故島は、ほぼノーマル車であったが、それが幸運をもたらす。低ミューなコースでハイパワーな大人達の多くはスピンし、満足に走れない。レースはウサギとカメの展開で少年故島のポルシェは3位入賞を果たす。


時は経ち2000年プレイステーション2が発売され、リアルな挙動で実車をドライブ出来るグランツーリスモは過去の少年となった故島のハートを射抜く・・・かに思えた。

憧れのスーパーカーに乗り放題ではあったが、パッドで操作するそれはデジタル。アナログ操作可能なハンドルコントローラーを満を持して投入するも、逆に挙動が有り得ないもので熱は一気に冷めてしまう。



2022年、転機は訪れる。地元紙に徳島工業短期大学が自動車整備士、そして自動車界の行く末を考え、ゲームで興味を持たせるべく、クラブをつくる。そこには、300万はすると言われる本格シミュレーターも導入。しかも、体験が出来ると書いてある。すぐさま、ネットで調べると体験を申し込む。

初めて乗るシミュレター、車はフェラーリF1にする。とんでもなく重いハンドル、振動、まるで本物に乗ってるいかの様な、ワクワク感。

モータースポーツでスポーツを感じたのは、レーシングカートに乗って以来の事。まさに心を鷲掴みにされた、おじさん故島。

ここには、プレイステーション4で走るグランツーリスモが4台並んでレースが楽しめる。

心を奪われたおじさん故島はプレステ購入を心に決めるので有った!


明日へ続く〜


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