ゴッホ展とブルーインパルス
- 故島永幸
- 7月18日
- 読了時間: 3分
万博会場をあとにして、神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズへ向かいました。いつも利用するビジネスホテルとは違って、部屋もバスルームも広々としています。こんなところに朝食付きで6,000円(しかも朝食は3,000円相当)なんて、超ラッキーでした。
とりあえずシャワーで汗を流し、夕食はホテルのレストランを利用しました。「サマースタミナ・フェア」というビュッフェで、まだまだ食べ盛りの息子たち😆も「もう無理」とギブアップするほどの量をたいらげました。初日はそれで終了。私以外は温泉に行きましたが、これがなかなか良かったようです。
翌朝はゆっくりめの朝食を楽しみ、またまた大量に食べたあとは大阪へ移動しました。目指すのは大阪市立美術館で開催中の「ゴッホ展」です。ここからは息子たちは別行動にしました。
ゴッホ展

今回のゴッホ展は、ゴッホの死後、弟テオの妻ヨーが作品を守り、その価値を高めたことに焦点を当てた内容でした。タイトルは「家族がつないだ画家の夢」です。
絵描きが食べていくのが難しかった時代、ゴッホを支えたのは画商に勤める弟テオでした。けれど、人との距離をうまく取れなかった(今で言うなら間違いなく発達障害)ゴッホは、次第に孤独を深め、37歳で命を落とします。自殺とも他殺とも言われますが、いずれにせよ拳銃が原因です。
テオも半年後に後を追うように亡くなりました。
テオの妻ヨーは、夫と義兄の夢を継ぎ、一人で絵の価値を高めました。さらに息子のフィンセント(ゴッホと同じ名前をつけれた)がその夢を継ぎ、ファン・ゴッホ美術館を作りました。
ただ、私としては少し物足りなく感じました。展覧会ではゴッホの死を自殺と断定していたこと、そして「なぜ死ななければならなかったのか」についてまったく触れていなかったことです。そこを知るか知らないかで、絵を感じる深さはまったく変わってしまうと思います。

とはいえ、そんな私の気持ちをよそに展覧会は大盛況でした。万博会場と同じく、ここでも人・人・人。人に酔ってしまって、正直じっくり絵を楽しむのは難しかったです。
ちなみに、美術館ってどうして音楽が流れていないのでしょう。音楽があれば、もっと感受性を刺激できるのにと思いました。
ブルーインパルス
美術館を出て時計を見ると、「アレ」に微妙な時間です。そう、ブルーインパルスが大阪万博にやってくる時間です。会場上空だけでなく、大阪市内まで来るので、これは見ずには帰れません。
なんといっても、4月の善通寺ではドクターヘリとのバッティングで中止になった経験がありました。今回こそは!

美術館前は空が抜けている天王寺公園。ここで見ることに決め、息子たちにも連絡して昼食後に合流しました。善通寺での経験から公園が人で埋まるのを予想し、1時間前に集合。案の定、どんどん人が集まってきました。
情報では通天閣の上を飛ぶとのことで、みんなそっちを向いて待機していました。そろそろかと思ったその時、予想よりずっと南側に白い「雲」を引いて飛んできました。
理由はわかりませんが、涙が出そうになりました。戻ってくるブルーインパルスを見送ったあと、公園のあちこちから拍手が起こりました。きっと同じ気持ちになった人がたくさんいたのだと思います。
暑かったですが、来て本当によかったです。帰ると父が鍵をなくして騒ぎを起こしていたことが発覚し、そのとばっちりで、楽しかった想い出が微妙に。旅のきっかけを作り株を上げた父でしたが、現在、ダダ下がり中😆
Comments