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フレスコ・グラフィック・ペーパーとの出会い ― 新しい表現を広げる写真用紙



先日、写真機材商社 ワントゥワン の担当の方から「フレスコ・グラフィック・ペーパーってご存じですか?」と連絡をいただきました。フレスコジクレーなら知っていますし、実際に使ってもいますが、この名前は初耳。発売は2018年頃らしいので、有る意味驚いています。 フレスコと言えば、ルネサンスの巨匠達が描いた壁画に使われた技法、フレスコ画を彷彿とさせます。漆喰を塗り、それが乾ききるまでに絵を描くことで、空気中のCO2と化学反応を起こし、表面が硬化することで、保存性が高まるというものです。システティーナ礼拝堂はミケランジェロによって、まさにこのフレスコの手法で描かれました。

ほどなくサンプルを送っていただき、開封した瞬間――思わず「オッ!」とうなりました。そこには、これまでのファインアート紙とはひと味違う、個性的なペーパーが並んでいたのです。

聚楽(じゅらく) ― 深いテクスチャーが魅力

まず目を引いたのは 「聚楽(じゅらく)」。粗めのテクスチャーを持ち、私が知るファインアートペーパーの中でも群を抜いて“彫りの深さ”が際立っていました。西洋絵画のような作品との相性が抜群に良さそうです。

白化粧(しろげしょう) ― どんな作品にも馴染む万能型

次は 「白化粧」。こちらは粒状性を抑えた、しっとりとしたマットな質感。他社の「スムースマット」のような完全な平滑さはなく、柔らかいけれど芯のある表情を見せます。ジャンルを問わず、幅広い作品に使える万能ペーパーといえそうです。

金銀麗紙 ― 裏メニュー的な特別感

そして最後は、まるで裏メニューのような 「金銀麗紙」。銀箔の上に和紙を手漉きしたような独特の風合いで、日本画をはじめ、モノクロの心象風景作品をプリントしてみたくなる素材です。そのきらめきと質感は、まさに唯一無二の存在感。

新しい紙がもたらす表現の広がり

使ったことのないペーパーに触れると、不思議と新しい表現のイメージがどんどん湧いてきます。今回のフレスコ・グラフィック・ペーパーとの出会いも、まさにそんな瞬間でした。あらためて、プリントすることの楽しさを実感しています。 実際の使用感はまた、後日報告させて頂きますね。さて、その実力は? 私が常用している,

ILFORDやAwagamiとの違いは?


こんなプリントの世界を知らないフォトグラファーのみなさん、もったいないですよ!ぜひ一度、手に取って作品をプリントしてみてください。プリントから広がる世界が、きっと新しい発見をくれるはずです。


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