新SSDに交換→書き込みが90MB/s?——原因の切り分けと正しいベンチマークの見方
- 故島永幸

- 10月20日
- 読了時間: 4分
昨日の出来事:90 → 再起動 → 650
注文していたSSDが届いたので交換しました。念のため速度を測ると、Writeが90MB/sしか出ていません。これまでの個体は約650MB/sだったので、さすがに問題です。一方でReadは780MB/s出ており、読み込みは問題なし。とりあえずMacを再起動して再測定すると、Writeが650MB/sに回復しました。うーん、すっきりはしませんが、しばらく様子見で運用します。


カタログ値「7100MB/s」が出ない理由
製品スペックには最大 7,100MB/sとありますが、あれは内蔵NVMe(PCIe 4.0 x4)直結の理論ピークに近い値です。外付け運用はケースのブリッジチップとインターフェース上限で頭打ちになります。
Thunderbolt 3ケース:設計次第ですが実効2,000MB/s超もあり得ます
USB 3.2 Gen2(10Gbps)ケース:実効は概ね700〜900MB/s(読み書きとも)今回のRead 780 / Write 650MB/sは、10Gbps級(USB 3.2 Gen2)相当の挙動に見えます。カタログの7,100MB/sに届かないのは外付け側の仕様どおりです。

以下、AIに聞いてみた内容をご紹介。
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なぜ一度は90MB/sまで落ちたのか
初回だけ極端に遅かった要因として、以下が現実的です(複数の要因が重なることも多いです)。
テスト条件でSLCキャッシュを枯らした ベンチのテストサイズが大きい/直前に大量書き込みをしていた場合、QLC/TLCのSLCキャッシュ枯渇 → 持続書き込みが100MB/s前後まで低下は普通に起こります。再起動や時間経過で**整理(ガベコレ/TRIM)**が進むと回復します。
macOS側のバックグラウンド処理 SpotlightインデックスやTime Machineスナップショット/ローカルスナップショット、サムネ生成などが同時進行だと、書き込みが頭打ちになります。
リンク速度のネゴシエーション不良/ケーブル要因 まれに接続直後だけ5Gbps相当など低いモードで握手→再接続/再起動で10Gbpsへ正常化という事例があります。ケーブルの仕様差(充電用ケーブル、古いUSB-Cケーブル)も影響します。
サーマル(温度)による一時的スロットリング 連続書き込み直後のベンチや、放熱が弱いケースだと、温度上昇で瞬間的に速度が落ちることがあります。
正しく測るためのミニ手順(5分〜)
ケーブル確認:データ対応のUSB-C(認証品)またはTB3ケーブルを使用。充電専用はNG。
直挿しで再測定:ハブや延長を避け、Mac本体ポートに直挿し。
システム情報を確認:
→ このMacについて → システムレポート → Thunderbolt / USB でリンク速度とUASPの有無を確認。
ベンチの設定:
1GBと5GBの両方で測る(短距離=バースト/長距離=持続を切り分け)。
測定前に書き込みを止める(Spotlight一時停止、Time Machineオフ)。
温度管理:放熱が弱いケースは、測定前に冷えた状態から。
運用TIPS(外付けNVMeを長く速く使う)
ケース選び:UASP対応、SMARTパススルー、スリープの挙動を制御できるモデルが堅実です。
ケーブルを専用化:クセがついたケーブルは予防交換。
ファイルシステム:macOS運用はAPFS推奨。First AidとTRIM(外付けNVMeはケースによる)が効くと安定します。
熱対策:NVMe用のサーマルパッド/ヒートシンク付きケースだと持続が落ちにくいです。
実速の期待値:USB 10Gbps系なら700〜900MB/sが目安。これ以上は規格の天井と思ってよいです。
まとめ
初回の90MB/sは、SLCキャッシュ枯渇/バックグラウンド処理/リンク交渉のいずれか(または複合)の可能性が高いです。
再起動で650MB/sに戻ったのは、10Gbps級外付けの常識的な実速に収まった、と見てよい数値です。
このまま様子見でOKですが、次回からは**テスト条件(容量・温度・ケーブル)**を一定にして比較すると、原因が切り分けやすくなります。
必要でしたら、システムレポートの見方や、お使いのケース型番に合わせたベストプラクティス(推奨ケーブル・放熱)もまとめます。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------
どうやら、テスト前に大量のデータをコピーしたことがテスト結果に大きく影響を及ぼした可能性が高いです。
しばらくは、テストしながら様子を観察してみます。(^^)











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