新しいコンペから得られたもの
- 故島永幸

- 8月21日
- 読了時間: 2分
ドバイに本部を置くNIPA(NEXUS INTERNATIONAL PHOTOGRAPHY AWARDS)の審査を先日、終了しました。
地理的に応募者には中東の方が少なく有りませんでした。これまで私が関わったコンペとは傾向が異なります。特に、カテゴリーが人物に偏らず幅広く設定されていることもあり、普段は目にする機会の少ない文化的な作品や時勢を反映した作品まで、多様な応募が見られました。

中には、戦時下における一般市民や子供の暮らしを写したもの、宗教儀式や文化にフォーカスしたものなど、心に強く訴えかけてくる作品も数多くありました。自分の日本での暮らしと安易に比較することが良いのかは分かりませんが、同じ時代に生きながら、日々の生活を過酷な地域で暮らさなければならない人があることを改めて知らされます。
このコンペの素晴らしい点は、作品にステートメントを添えることができるところです。「この作品を何のために作ったのか」「何を伝えたいのか」を言葉で補足できるのです。「言葉が必要な作品なんて…」と思う方もいるかもしれません。しかし、歴史に残る巨匠たちの作品も、多くは知識がなければ読み解けません。
美術館でギャラリートークが人気なことも、その背景や意図を知ることで作品の理解が深まるからでしょう。ステートメントの重要性を改めて感じました。
もちろん、私の役割は感傷的になることだけではありません。同時に、写真としての評価を冷静に行う必要があります。今回の審査は、自分を大きく成長させてくれたように思います。

そして、世界は広いと感じました。それを知る事ができるのも国際的に開かれたコンペがあるからです。
残念なことは日本には、そういったコンペが存在しない鎖国状態にある事です。
かつて、「国際コンペの自国開催」ということを目指していましたが、テスト的に行った国内募集のみの1回目だけで、終了となってしまいました。(主催者都合により)諦めた訳ではありませんが、道のりは遠いです・・・。
ところで・・・近所のホームセンターへ、額縁用の金具を買いに行きました。96円でしたが、会計時にアプリを開くと213ポイントが貯まっていて、それで支払えるとのこと。タダで手に入れたような気分になり、なんだかラッキー。
…こんな細かいことで喜んでいる自分が、本当に大きく成長しているのか少し疑問ですが(^^ゞ











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