「魂は顔に宿る」——フィリピンの“ハラナ”から考える、歌と表情と私の顔
- 故島永幸

- 10月15日
- 読了時間: 2分
フィリピンと歌:暮らしに溶け込むカラオケ文化
先日、テレビを付けていると流れて着たのは、外国人の歌う日本の歌。
フィリピンでは、一家に一台のカラオケマシーンがあると言われるほど普及しているそうです。日本の歌も多く歌われ、なかには日本アニメの主題歌を歌ってYouTubeに投稿していたところ、同じ作品を愛する女性からメッセージが届き、交際に発展した——そんな微笑ましい話も実話としてあるみたいです。

愛を歌に乗せて——“ハラナ”という告白
その流れの延長線上にあるのが、歌で女性に愛を告白する「ハラナ」という文化です。
女性の自宅へ出向き、窓の下で歌を捧げる——少し照れくさい気もしますが、とても素敵ですね。では歌が苦手な人はどうするのか。そんなときはハラナの達人に依頼して代わりに歌ってもらうこともあるのだとか。
女性側としてはそれでOKなの? と首をかしげたくもなりますが、**“想いを形にする代行”**は、日本で言う退職代行みたいなもの?w
日本の歌を歌う人たち:上手さだけでない“顔”の説得力
取材で紹介されていた、日本の歌を歌うフィリピンの方々は皆さんとても上手でした。
そしてなにより、歌うときの表情が美しい。まるでプロのアーティストのように見える瞬間があります。心が込められているから表情が良いのか。いえ、心が澄んでいるから、その澄み方が表情に表れるのだと思います。「魂は顔に宿る」——です。
40歳を過ぎたら“自分の顔に責任を持て”
「40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」という言葉をどこかで聞きました。年齢を重ねるほど、日々の選択や態度、誰かへの視線や言葉が、少しずつ顔の形を作っていくのかもしれません。では今の私は、他人から見てどんな顔に映っているのでしょう。穏やかさか、頑固さか、ユーモアか、欲張りな情熱か。











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