144年繫いだバトン、そして2686年のバトン... サグラダ・ファミリア完成に寄せて
- photoartkojima
- 6月12日
- 読了時間: 3分
バルセロナから、うれしいニュースが届きました。
サグラダ・ファミリアが、ついに完成しました。
正確に言えば、2026年2月20日、中央塔「イエス・キリストの塔」に十字架の最上部が据えられ、外部構造工事が完了。高さ172.5メートル。ドイツのウルム大聖堂を抜いて、世界一高いカトリック教会になりました。着工は1882年。144年という、気が遠くなるような歳月でした。(内装工事は2027〜2028年も継続され、また「栄光のファサード(正面玄関)」の完成にはさらに約10年かかる見込みで、ガウディの元々の計画にある大階段については、既存の住宅を取り壊す必要があるため実現に疑問符がついています。)
名も無き人々が渡してきたバトン
私がサグラダ・ファミリアのことを知ったのは、今から45年前、中学生のことです。
当時、「完成まで150年かかる」と言われていました。それを聞いた時の気持ちは、正直に言うと、、、悔しかった。自分が生きているうちに完成した姿を見られないのか、と。
でも、同時に心が温かくなりました。
設計したアントニ・ガウディ自身も、完成を見ることなく1926年に世を去りました。その後も、スペイン内戦で設計図の大半が失われながら、復元し、つなぎ、積み上げてきた無数の建築家、職人、作業員たち。カメラの前に名前が出ることもなく、完成を見届けることもなく、それでも手を動かし続けた人たち。
彼らが渡してきたバトンが、144年後の今日、ゴールテープを切りました。
私はカトリック信者ではありません。でも、この完成を心から祝いたいと思います。
日本には、2686年続いてきたバトンがある
ここで、少し話が変わります。
144年でこれほどの感動があるなら、2686年続いてきたバトンのことを、私たちはどれほど大切に考えるべきでしょうか。
日本という国のことです。
初代・神武天皇が即位してから、男系による継承によって王朝が一度も断絶することなく続いてきた皇室。世界中を見渡しても、これほど長く、これほど連綿と続いてきた王朝は他にありません。文字どおり、唯一無二のことです。
その継承のあり方をめぐって、昨日(2026年6月10日)、衆参両院の議長・副議長が「立法府の総意」をとりまとめ、総理大臣に提出しました。
もちろん、皇族数の確保という現実的な課題があることは理解しています。でも私は、この動きを「時限爆弾」のように感じています。今すぐ爆発するわけではありません。でも、確実に何かが変わろうとしています。
55年の経験で、2600年を変えていいのか
国会議員の平均年齢は、およそ55歳です。
55年の人生経験は、もちろん尊いものです。でも、2600年以上続いてきたものを変えようとするとき、その重さに対して、私たちはもっと謙虚であるべきではないでしょうか。
歴史に対して、謙虚に。
それは保守とか革新とかいうイデオロギーの話ではなく、人間として当然の姿勢だと私は思っています。
天皇陛下は、毎日あなたの幸せを祈っておられる
子どもたちがまだ小学校の低学年だった頃、こんな話をしたことがあります。
「おまえたちの幸せを、父さんや母さん以外に、毎日願いを込めて祈ってくれている人がいる。誰だかわかるか?、、、天皇陛下だ」
子どもたちは「うれしい」と言って、涙を流しました。
天皇家は、誰かに命じられてそうしているわけではありません。国民の安寧を、日々祈り続けてくださっています。私はそれを、本当にありがたいことだと思っています。
その存在を「壊したい」と思う人たちがいることを、私はとても悲しく思います。
144年のバトンを受け取ったサグラダ・ファミリアの完成に感動しながら、私は同時に思うのです。
2686年、渡されてきたバトンを・・・今の私たちが落としてしまっていいのか、と。
歴史の前に、どうか謙虚に。




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