プロの仕事とは何か。東京出張で「攻殻機動隊展」に浸ってきた話。
- 故島永幸

- 2月18日
- 読了時間: 2分
先日の東京出張の際、どうしても行きたかった場所。 それが「攻殻機動隊展」です。
士郎正宗氏の原作マンガから始まり、アニメーションとして拡張を続けるこの作品は、今年また新たなシーズンのスタートを控えています。
初代のアニメ映画(GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊)は、公開当時、国内ではそれほど振るわなかったものの、海外で爆発的なヒットを記録。その評価が日本に「逆輸入」される形で社会現象となりました。 のちに『マトリックス』を作ったウォシャウスキー監督たちが、本作に多大な影響を受けオマージュを捧げたのは有名な話。会場に多くの外国人が訪れていたのも、納得の理由です。
さて、そんな攻殻機動隊の中でも、私は押井守監督作品に登場する哲学的で重厚なセリフ回しに、たまらなく惹かれます。
「童(わらべ)の時は語ることも童のごとく、思うことも童のごとく、論ずることも童のごとくなりしが、人となりては童のことを棄てたり」
「我々の神々も我々の希望も、もはやただ科学的なものでしかないとすれば、我々の愛もまた科学的であってはいけないいわれがありましょうか」
一方で、神山健治監督作品(S.A.C.シリーズ)の、観る者を鮮やかに裏切るストーリーテリングも正に天才的。 そして何より、思考戦車「タチコマ」たちの描き方こそ、私がこの作品を好きでたまらない大きな要因です。
バトーを助けるために、そして人々を助けるために、「自己犠牲」という概念まで獲得していった彼らを愛さずにはいられません。
また、荒巻公安9課長の言葉も胸に刺さります。 「我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすれば、スタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
主語を「プロ」と置き換えれば、私たちの仕事にもそのまま当てはまる、背筋が伸びる言葉です。
展覧会では、ARグラスを装着して会場を回ると、タチコマが目の前に現れ、舞台裏を解説し語りかけてくれました。これだけでも行った価値があるというもの。 原画やセリフ、そして全てのシリーズを横断した初の展覧会。ファンにはたまらない、至福のひとときでした。











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