一般の方、アマチュア・カメラマンにお願い
- 故島永幸

- 10月30日
- 読了時間: 2分
SNSで、いろんなプロの仕事に対する断定的な批判をしばしば目にします。
中には当然、私たちの業界へ向けられたものもあります。
最近見たものでは、運動会の写真に対して「上半身のアップで競技が分からない」「白飛びがひどい」といった内容でした。
しかし、プロの現場には前提と制約があります。運動会はその最たるものです。最大の要件は**「すべての子どもを撮る」ことです。(私は運動会を撮らないので、有る意味幸せかも知れません)
競技によっては被写体が入り乱れ、同時多発的にドラマが起きます。全員をきちんと残すには、全体のバランスで引きと寄りを配分せざるを得ません。
「この子を今、逃せない」と判断した瞬間、寄りを選ぶことは十分に合理的です。
多くの現場では広角と望遠の2台体制**ですが、その刹那に手にしていたのが望遠だった——それだけのこともあります。
ワークフローの現実もあります。カット数は数千枚に及びます。これをRAWで撮って一枚残らず現像すれば、コストは跳ね上がり、納期は・・・。
現実的にはJPEG運用を選ぶケースが多いのです。
露出はまず顔を守ることを優先します。ハイライトの一部飛びを許容する判断も、「誰が写っているか分かる」という保護者の最重要要件と表裏一体です。
「嫌ならやめればいい」という言い方も耳にします。
ですが地方では、写真館の後継不在により廃業が相次ぎ、入学・卒業の集合写真すら撮れない地域がすでにあります。
子どもの数が少ない地域では採算が合わないのが現実です。
それでも地域のた、子供のためにと、赤字覚悟で受けている方がいることを知っていただきたいです。
自分の物差しだけで測り、鬼の首を取ったように断罪することは、誰のためにもなりません。
言論の自由は尊重されるべきですが、特定の個人や業界を傷つける権利は誰にもありません。
ましてや匿名の安全地帯から石を投げる振る舞いは、称賛に値しません。
人は支え合って生きています。どの仕事も、なくなれば社会が困るから存在しています。
持ちつ持たれつを忘れずにいたいものです。
さて、昨夜は妻が留守で、私が料理当番でした。伯母にもらったケチャップライスでオムライスを作りました。
どうせなら「ふわとろ」にしようとYouTubeを見ながら挑戦しましたが、トントン返しができません……。
餅は餅屋ですね。本職にはかないません。












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