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一般の方、アマチュア・カメラマンにお願い



SNSで、いろんなプロの仕事に対する断定的な批判をしばしば目にします。

中には当然、私たちの業界へ向けられたものもあります。

最近見たものでは、運動会の写真に対して「上半身のアップで競技が分からない」「白飛びがひどい」といった内容でした。


しかし、プロの現場には前提と制約があります。運動会はその最たるものです。最大の要件は**「すべての子どもを撮る」ことです。(私は運動会を撮らないので、有る意味幸せかも知れません)

競技によっては被写体が入り乱れ、同時多発的にドラマが起きます。全員をきちんと残すには、全体のバランスで引きと寄りを配分せざるを得ません。

「この子を今、逃せない」と判断した瞬間、寄りを選ぶことは十分に合理的です。

多くの現場では広角と望遠の2台体制**ですが、その刹那に手にしていたのが望遠だった——それだけのこともあります。


ワークフローの現実もあります。カット数は数千枚に及びます。これをRAWで撮って一枚残らず現像すれば、コストは跳ね上がり、納期は・・・。

現実的にはJPEG運用を選ぶケースが多いのです。

露出はまず顔を守ることを優先します。ハイライトの一部飛びを許容する判断も、「誰が写っているか分かる」という保護者の最重要要件と表裏一体です。



「嫌ならやめればいい」という言い方も耳にします。

ですが地方では、写真館の後継不在により廃業が相次ぎ、入学・卒業の集合写真すら撮れない地域がすでにあります。

子どもの数が少ない地域では採算が合わないのが現実です。

それでも地域のた、子供のためにと、赤字覚悟で受けている方がいることを知っていただきたいです。



自分の物差しだけで測り、鬼の首を取ったように断罪することは、誰のためにもなりません。

言論の自由は尊重されるべきですが、特定の個人や業界を傷つける権利は誰にもありません。

ましてや匿名の安全地帯から石を投げる振る舞いは、称賛に値しません。

人は支え合って生きています。どの仕事も、なくなれば社会が困るから存在しています。

持ちつ持たれつを忘れずにいたいものです。



さて、昨夜は妻が留守で、私が料理当番でした。伯母にもらったケチャップライスでオムライスを作りました。

どうせなら「ふわとろ」にしようとYouTubeを見ながら挑戦しましたが、トントン返しができません……。

餅は餅屋ですね。本職にはかないません。


運動会の徒競走
この写真は15年前に私が撮った息子の徒競走。流し撮りなんてことは、記録撮影では出来ません。だって歩留まり悪いですから。(^^ゞ

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