三姉妹は全員ライバル!?嵐のような撮影現場で本領発揮「フォトグラファーの本質」
- 故島永幸

- 5月4日
- 読了時間: 2分

今日は、あるご家族のビデオ撮影から一日が始まりました。ご家族がアルバムを広げ、楽しそうに思い出を振り返る表情を収める必要があったのです。
主役は、小学1年生を筆頭にした3歳までの三姉妹です。 この三人が、とにかくパワフル。 「三姉妹」と聞くとおしとやかなイメージを持たれるかもしれませんが、現場はまさに戦場です(笑)。 三人それぞれが強烈なライバル心を持っていて、誰一人として姉妹に容赦しません。遠慮もなし。
なかなか手強い相手です。
少し気分転換を……と、近所の犬を見せに行ったり、スタジオの下に咲いているシロツメクサを一緒に摘んだり。 まずは彼女たちの世界に寄り添い、少しずつ距離を縮めていきます。
揃わない足並み、そして「秘密兵器」の登場
続いて、写真撮影の光景を収録。 案の定、三人が揃って立ってくれる時間は一瞬もありません。 一人が戻ってきたと思えば、今度は別の子がどこかへ……。 ついには一人がぐずりだしてしまいました。
ここで登場したのが、ママからお土産にいただいた「芋けんぴ」です。
「おじちゃんとジャンケンして、勝ったら食べられるよ〜。じゃんけん、ぽん!」
私はわざと「後出し」をして負け続けます。 「あー!おじちゃん負けちゃった!悔しい〜!」 「おじちゃんも食べたいよ〜」
大真面目に悔しがる私の姿を見て、子供たちがパッと笑いました。 その瞬間を逃さず、シャッターを切ります。
「単純」こそが、子供たちへの正解
もちろん、作戦は長くは続きません。 また誰かが飽きそうになったら「芋けんぴジャンケン」の再開です。 今度もわざと負けて食べさせ、次はママやパパ、そして「ついでにおじちゃん(私)」の口にも。
大人から見れば単純すぎる作戦。 でも、小さな子供たちにはこの「単純さ」が一番効くのです。 同じ目線で遊び、同じものを食べて、笑い合う。 そんな泥臭いやり取りの積み重ねで、ようやく一筋縄ではいかない三姉妹の「最高の表情」が画面に収まりました。
フォトグラファーという仕事
無事に今日のミッションが終了しました。
よく「格好いい仕事ですね」とか「世界の故島」と言われることもありますが、現場の現実はもっと泥臭いものです。 着飾ったポーズを撮るだけが、私の仕事ではありません。
フォトグラファーとは。「仕事(目的)のためには、ピエロにだってなれる人を言う。」
その一瞬の笑顔のためなら、何度だって後出しじゃんけんで負けてみせます。 それが、故島永幸です。



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