写真界のワールドカップ
- 故島永幸

- 2025年8月20日
- 読了時間: 2分
写真のワールドカップ WPC(World Photographic Cup) の日本代表選考が始まっています。私は国際ジャッジを務めているため国内審査はできませんが、国際審査で見てきた海外作品全体と、ファイナリストに残った日本代表作品を比較しての感想をお話しします。

海外作品と大きな差がないのが、ウエディングカテゴリーです。
昨年は2作品がTop10に入りました。しかし、残念ながら上位入賞は逃しました。
その理由をジャッジの視点から言うと──Top10に残った要素は「美しさ」や「インパクト」でしたが、決定的に不足していたのは ストーリーテリング でした。ここを改善できれば、間違いなく評価は上がります。
一方、その他のカテゴリーについては、正直に言えば厳しい状況でした。他国代表と比べると、オリジナリティーの弱さ が目立ったからです。
私自身も、最初からオリジナリティーを出せたわけではありません。
多くの国には自国開催の国際コンペがあり、常に海外勢と切磋琢磨しています。しかし日本にはそれがなく、国内だけで競い合うのが現状です。
さらに、人と違うことを避け、同じことを求められる教育環境にも問題があると言えるでしょう。このような背景では、オリジナリティーある作品を生み出すのは容易ではありません。
また、ルポタージュ、スポーツ、のカテゴリーには代表が立たなかったと思います。理由は応募数の少なさです。その分野のプロたちが良い仕事をしていないわけではありません。海外と比べても決して劣ってはいない。
単に「募集そのものをご存じなかった」のかもしれません。もし周知不足という批判があるなら、運営側はそれを甘んじて受けなければならないでしょう。
人は成功からよりも、失敗から学ぶことの方が多いものです。ぜひ日本代表の座を勝ち取って、世界の頂点を目指してチャレンジしてください。そしていつの日か、表彰式で日の丸が掲げられる瞬間を心待ちにしています。











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