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卒アルは不要?必要?写真家として思うこと


卒アル廃止の流れに思うこと

先日、写真機材商社ワントゥワンさんから届いたニュースレターに「卒業アルバム廃止」の記事が載っていました。最近、一部の学校で卒アルを廃止する動きが出始めているそうです。



廃止の背景

背景にはいくつかの社会的要因があります。


  • サイバー攻撃によるトラブル 学校のデータ流出で、卒アル用の写真も安全に管理できるのか不安視されるようになった。

  • 教員による画像・動画流出 内部からの情報漏洩が現実に起きており、保護者の不信感につながっている。

  • AIの功罪 顔写真がAIに悪用されるリスクが以前より高まり、「残すこと」への抵抗感が増している。

  • 先生の仕事量を考え

  • 日本経済の長期的不況からくる、保護者負担

  • カスタマー・ハラスメントによるフォトグラファーや先生への苦情


こうしたリスク管理の観点や、現実的社会問題から「廃止」という選択肢が議論され始めているのです。

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必要とする声は8割

しかし、アンケートでは実に 80%が「必要」、10%が「不要」、10%が「わからない」という結果。やはり多くの人は「残したい」と感じているのです。



卒アルの役割

卒アルは単なる記録ではなく、**人生を振り返るための“記憶”**です。

例えば、歳を重ねて同窓会をするとき。名簿やリストを作る際に卒アルはとても役立ちます。名前の漢字を確認したり、顔と名前を照らし合わせたりするのに欠かせない資料です。

そして同窓会で友人と一緒に卒アルを開けば、当時の思い出話が蘇り、話に花が咲きます。これはSNSやデジタルデータだけでは得られないものです。



例外

しかし、卒アルは不要と思う人を完全否定はできません。

たとえば、同級生たちから「いじめ」を受けていた子供にとっては、思い出したくもない記憶であるに違いありません。もちろんそう言った人達に対して、どうこう言うつもりは有りません。

むしろ、買う必要ないと同情いたします・・・



思い

確かに一部では卒アル廃止の動きが始まっています。しかし、長い人生を考えたときに「過去を確認し、語り合える場面」で卒アルは大きな意味を持ちます。

フォトグラファーとして、そして一人の人生の先輩としても、卒アルは残すべきもの、残してほしいものだと強く思います。



言っときますが! 私は卒アルは事業としてやってません〜 (^^ゞ


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