不便さが楽しい。レンズベビーが教えてくれた、写真の原点
更新日:7月10日
「縁があって」という言葉を使ってレンズベビーのアンバサダーになったご報告を、過去にしましたが——実際は「有無を言わさず?」笑 アメリカ本国の社長からレンズを渡され、手にしたのが事の始まりでした。
レンズベビーは、トイカメラやオールドレンズのような描写が魅力のレンズです。ただ、近年の私の作風とは少々異なります。「頂いても、使わないと思うんだけどなあ」と正直思っておりました。しかし、アンバサダーによる作品展の案内が届き、仕方なく使ってみることに。
いざ使ってみると——「おや? 楽しい!」
たとえば前回のブログで紹介した「Twist 28」は、マニュアルフォーカスで絞りはF3.5固定です。シャッターを押せば誰でも綺麗に撮れてしまう近年のカメラとは、まさに時代を逆行するレンズ。ところが、その不便さこそが、カメラで写真を撮る行為の根本的な醍醐味でした。
適正露出になるようISOとシャッタースピードを選び、指でピントを合わせる——その一連の行為が、写真を始めた頃に感じたあの「わくわく」を、ふたたび呼び起こしてくれたのです。
私は旅行にカメラを持っていくのが嫌いです。重いカメラを肩にかけるのも、カバンが重くなるのも億劫だからです。ところがTwist 28を付けたカメラは、重さをまったく感じません。まるでかつて、ミノルタTC-1にフジクローム・プロビアを入れていつも持ち歩いていた、あの頃を思い出します。
「Velvet」というソフトフォーカスレンズも楽しいです。ソフト効果といえばPhotoshopで再現できる——私もずっとそう思ってきたし、実際そうしてきました。でも、ベルベットを使って撮ると、なぜか楽しいのです。手でピントを合わせ、ソフト効果がファインダー越しにリアルタイムで見える。画像処理に頼らない、撮影そのものが楽しい。
フィルムからデジタルへ、一眼レフからミラーレスへ・・・カメラの支援機能は格段に進化しました。それなのに、時代を逆行するあの不自由さが楽しいのです。若い世代にインスタントカメラやフィルムカメラが見直されているとよく聞きますが、私が感じているのも、きっと同じ感覚なのかもしれません。
子どもの頃、竹馬、、コマ回し、ヨーヨー、ローラースケート、プラモデル・・・いろんなものに夢中になりました。なかなか上手くならなくても、その過程が楽しかった。
「楽しむ」という感覚は、何にも勝り行動の動機になりますね。
レンズベビーの商品を日本ではケンコー・トキナーさんで購入できます。
Twist28は超人気のようで、日本では7/10にやっとリリースされたみたいです。




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